自分は客船での仕事を終え、神戸湾で下ろされ、東京までの新幹線の切符を渡されて解散。それならどこかロープウェイに乗ってから帰ろうと思い、下船した足でそのまま徳島までバスで向かい、一泊して次の日、眉山ロープウェイを堪能。小豆島の寒霞渓ロープウェイは訪れた事がありますが、四国本土のロープウェイはこれが初めてになる。
徳島の目抜き通りを進んで行くと阿波おどり会館の建物が見えてきた。手前の広場にある休憩所の屋根が阿波踊りの笠の形をしているのがユニーク。
入り口を入ると広々としたロビーとギフトショップ、そして案内所とロープウェイのチケットの販売機もある。2階から上は阿波おどりを見せるホールやミュージアムの施設がある。
エレベーターで5階の乗り場へ!ガラス窓越しにホーム内が一望できる。 円筒型の搬器が特徴的。方式も独特で、単線固定交走式(パルスゴンドラ)という、一見循環式のゴンドラリフトにもなりそうだが完全な交走式。そして15人乗りの丸い搬器が2両1組で、合計4両ある。「鉄道データファイル」によると、この方式は群馬県の榛名山ロープウェイの方が先で、昭和32年開業の時は三線自動循環式であったが、徳島県立博物館がここから移転するのをきっかけに老朽化したロープウェイもリニューアルすることになり、平成11年に現在のに架け替えられたとのこと。
元の搬器のデザインは赤、オレンジ、白の入り交じった柄ですが、2018年10月から、阿波銀行が5年間の広告を出す権利を得たため、現在は阿波銀行のキャラクターを施したラッピングになっている。1号車が黄色、2号車が青色。
先頭になる1号車からの前面車窓は山になる。山麓駅に隣接している支柱が1号で、2号支柱まで急勾配で上って行き。4号支柱を過ぎると若干平坦なルートになり、反対側の搬器と交差する。
街の景色を見下りしながら上がっていくなら進行方向の後ろ側になる2号車(もしくは反対側なら4号車)に乗ることをお勧めします。
5号支柱を過ぎると山頂駅はもうすぐ。ホームに入る前に6、7、8号支柱を過ぎてから到着。乗車時間は約6分。
山頂駅の構造を見ると循環式のように反対側に回り込めないのがわかる。次の発車を待って佇んでいるこういう光景が好きです。
展望台へ上がる階段の途中の踊り場から、大きな滑車の上の部分がよく見え、動いている時もいられる場所なので、ロープウェイ好きやメカ好きの人にはゴキゲンな観察スポットです。
ホームの上の展望台。街の近くにあるロープウェイの魅力はやっぱりこういう風景である。徳島市街地の一大パノラマが広がる。夜景もさぞかし見ごたえがあることでしょう。
山頂には散策するコースがあるようだが、自分はロープウェイの観察に時間を費やすのでスルーしました。
山頂には平和記念塔のパゴダがある。昭和33年の建設なので、昭和32年に最初の循環式のロープウェイが開業した後すぐ作られたことになる。
下りは反対側の3号車、4号車に乗ります。
3号車が青、4号車が赤のラッピング。
景色は当然先頭になる4号車の方が前を遮るモノがなくてよい。
後ろの3号車も横側から景色は見えます。ちなみに窓ガラスを新しく取り替えたそうですが、搬器が向き合う内側は古いままのようで、ご覧の様にかなりくすんでいた。
4号車から撮った徳島の街並み。
1,2号車と交差。
まもなく山麓駅に到着です。なんとなく普通のビルに入っていくような感がします。
訪問回数 | 乗車日 | 乗車回数 |
---|---|---|
1 | 2019年4月12日 | 5往復 |