MODERN TOYS ロープウェイ

本体についているマークから察すると、これは増田屋斎藤貿易という会社が作ったブリキ製おもちゃです。残念ながらオリジナルの箱がないので年代が何時頃のモノか不明ですが、乾電池2本でモーターを動かすので戦後に間違いないと思います。このおもちゃのユニークなところは情景描写的ディスプレイで、美しい風景をバックにロープウェイが交差する様子を再現してみせるところです。

 縦13.5cmX横24cm、土台の横幅が6.5cm。ゴンドラの大きさが縦1cmX横1.7cmX幅8mmでとても小さい。中でゴムベルトが循環していて、それぞれの方向についているゴンドラが行き来する仕組み。

 正面向かって右側上にスイッチがある。ゴンドラが駅に着いたら自分でスイッチを停めるか、またはそのスイッチを切り替えて逆方向にする。駅は背景より突き出ている。ゴンドラがちゃんと駅の中に入っていくところが魅力的です。

 ゴンドラには「CABLE CAR」と書かれている。ゴンドラの色使いがどことなく日本の観光地のロープウェイ的であるが背景はちょっとヨーロッパのリゾート地のようにも見えます。日本のブリキのおもちゃがたくさん輸出されていた事を考えると、絵がどことなく洋風なのは理解できる。