N SCALE ロープウェイ

 株式会社ジーマーク製のロープウェイのプラモデルです。たぶん1970年代後半から80年代頃の商品だと思います。Nスケールというので鉄道模型のNゲージと同じ尺で作られているようです。部品は山麓駅、山頂駅、支柱が一本、紐、それに搬器が4台。搬器のサイズは縦12ミリ、横25ミリ、幅10ミリ。モーターは山頂駅側にあり単2電池2本で動ごかす。循環式で時計廻りに進みます。全長は50センチから約2メートルまで、傾斜角は30度まで可能のようです。面白いのは説明書の他に「日本全国主要ロープウェイ一覧表」というのが付いていて、111ケ所のロープウェイが紹介されている。(ちなみにパッケージにも全国のロープウェイ名が記してある。)説明書の中にも簡単なロープウェイの歴史や方式について書かれていて資料として、現在のようにネットで情報を得たりロープウェイのガイドブックが存在する以前は貴重な資料だったと思う。コレと同じ模型のシリーズでケーブルカーもある。

コレクションの為組み立てずに保存している為、実際の完成した画像がないので、パッケージの画像を載せました。循環式なのですが搬器のデザインは交走式みたいな感じです。赤と白のカラーがオーソドックスでいいです。

高さを作る為の山頂側の台があまりリアリティーがないので、鉄道模型のジオラマの山などに組み込んで使う目的も考慮されていたのではないかと察します。

未使用の箱の中身

 説明書の中の組立図です。長さ91cm、巾15cm、厚さ5~9mmぐらいの木板を用意して両駅舎を仮留めしてからロープを輪に張り、走行を確認してから両駅舎を固定します。本物の循環式のロープウェイは駅に到着すると支索を放して減速するのですが、それを再現するにはかなり複雑な作りになってしまうので、解説者の中に「当モデルは、循環式についているゴンドラの停止装置を省略し、リフトの構造になっています。」という文章が載っています。この商品がおもちゃではなくて模型であるためでしょう。