2019年12月26日に日本平ロープウェイの6代目になる新搬器での運行が始まった。2020年2月2日に仕事で浜松を訪れたので、一泊して次の日、東京に戻る前に立ち寄ってみることにした。
静岡駅からバスに乗り、日本平パークセンターに到着してまず驚いたのは、以前あった建物が解体されていて、仮設の売店とチケット売り場になっていたことである。
建物の中に入ると、右手に売店、左手にチケット売り場がある。かつてあった大きな食堂は現在はなかった。何往復もする自分は今回も年間パスポート(3000円)を購入。
チケット売り場を出ると、かつては建物内にあった改札に向かう階段は、駐車場側から展望デッキに行く外階段のところに屋根や手すりを付けて作られていた。新しい建物ができるまでの仮設であろう。
旧日本平パークセンターの跡を見ようと展望エリアに行ったら、なんと役目を終えた5代目搬器が2台置かれているのを発見。もうどこかに搬送されてスクラップにされているかと思っていたので、見ることができて嬉しかった。
近くに行きたかったのだが、柵で覆われていて中に入ることができない。この画像も三脚を伸ばして柵の上にカメラを出して撮影して様子を確認した。
さて、いよいよ新搬器に初乗車。まずは2号車の「たちばな」から。自分はいつも1号車から乗車するのだが、日本平は起点が反対側の久能山の方だったようで、1号車側だと思った方が2号車であった。「たちばな」はお姫様のお駕籠をイメージした赤いデザイン。後で気づいたが、これは塗装ではなくラッピングであった。本体は黒の塗装のようである。
ドアの横にはこのような表示版があった。今でも車掌さんの生ガイド説明は健在だが、海外からのお客さんが多い時の為に英語、中国語など、外国語のアナウンスを流せるようになっていた。
搬器内には2台のモニターもあり、日本平ロープウェイの搬器の移り変わりや、新搬器導入までの流れが紹介されていて、とても興味深かったので、片道はビデオを見るために乗車した。
1号車の「あおい」と交差。日本平名物?のすれ違う時に「お手振りをお願いします。」は新搬器になっても同じで、お客さんが盛り上がるところでもある。
5代目搬器よりも窓が足元の方まで伸びたので、視界がさらによくなった。この日は強風で、地獄谷付近にさしかかると凄い風の音がしたが、思ったほど揺れなかった。どうやら新搬器は以前よりも重たくしたので風に強くなったそうである。定員も55名から47名と減っている。
久能山駅に到着。窓の面積が多いので、以前のラッピングよりスッキリしたイメージがある。搬器のデザイン自体はこのカルバテックというメーカーの基本タイプなのではないかと察する。
従業員さんがご親切にも撮影のために扉を閉めてくれた。
今度は1号車野「あおい」に乗車。お殿様のお駕籠をイメージした青色のラッピングである。
車内のイスは2か所。混雑時の為に1か所外してあるとか。
室内灯として、両脇から7色に変わる間接照明が夜間営業の時に点灯すると伺った。
中間で2号車「たちばな」と交差。
日本平駅に到着。この日は朝の10時台から午後2時頃まで6往復して新搬器を堪能。海外からの観光客も増えているようで、6代目もこれから大活躍することであろう。
2020年2月3日