金剛公園Cable Car

仕事で釜山に行く機会があり、朝の7時に釜山湾に到着して7時間だけの滞在時間があった。調べると釜山には2ケ所索道があり、一つは海上を渡る松島海上ロープウェイというゴンドラで、もう一つがこの金剛公園(クンガンコンウォン)内にあるクンガンケーブルカー(Cable Carとも呼ばれている。)である。古いロープウェイが好きな自分は当然こちらを選んだ。日本も段々と古いロープウエイがリニューアルされて姿を消して行く中、韓国にこんなレトロで魅力的なロープウェイがあったとは夢にも思わなかった。

 釜山から釜山都市鉄道という地下鉄に乗り、温泉場駅(オンチョンジャン)の1番出口を出て山側に見える支柱の方向を目指して歩き始めました。

温泉街を18分ほど歩いて金剛公園の入り口に到着!

門をくぐり左側に案内の看板が目に入る。ここから2~3分のところに山麓駅があります。

山麓駅です。ここは英語表記が「Cable Car」ですが駅の建物の看板は「ROPEWAY」になっています。

自分が大好きな階段ホームの駅にテンションが上がりました。

往復大人9000ウォンを払いホーム内へ。階段ホームですが搬器が停止するところはフラットになっています。

どうですか、このレトロな搬器!色合いも最高!開業は1967年で、韓国最初のロープウェイのようです。どう見てもこの搬器、開業からずっと使用しているとしか思えない。ネットで検索すると青い塗装の時もあったようです。

このパノラミックウィンドーの丸みが魅力的です!日本でもこの手の搬器はだいぶ姿を消してしまいました。

まずは1号車で山頂へ!定員は48名。車掌1名が乗り込み、ガイドは録音で韓国語、英語、日本語も流してくれました。延長1260メートルをのんびりと上っていきます。駅舎を出るとすぐ最初の支柱があり、しばらくして2つ目の支柱を過ぎると反対側の搬器と交差します。

眼下には釜山の町並みが広がり、なんともダイナミックな光景です。建物がさすがに日本とは雰囲気が違います。夜間営業の時はさぞ夜景も見ごたえがあるでしょう。

5番目の支柱を過ぎるとほぼ平行に進み山頂駅に到着です。片道約8分。

山頂駅の外観です。その横から少し景色が見られます。ここから歩いて広い公園内の歴史的な名所などを見て回れますが、自分はロープウェイに集中します。

山頂駅で熱心に写真撮影をしていた自分を見ていた従業員のおじさんが、ロープウェイのピンバッジが沢山付いている僕のリュックに気付いて他の従業員さんと笑ってました。。しばらくして、そのおじさんが僕のリュックの後ろに来て何やら取り付け始めた。なんと、ここのバッジを付けてくれたのです。言葉がわからないのに自分のロープウェイ好きが通じたようで嬉しかったです。

さて、下りは2号車に乗ります。山頂駅のホームはフラットでした。

両脇に桜のような花が確認できました。白い高層マンションが乱立しているのが特徴的です。温泉街ですが、ベッドタウンとしての雰囲気のが強いです。

1号車と交差。懸垂機もレトロな感じで最高です。

山麓駅が公園内になるので、街の白いビルと公園の緑と支柱のオレンジ色のコントラストが印象的でした。

そして山麓駅に到着。この下り便に乗っている時、ガイドのお姉さんが僕のリュックのバッジを見て、ちょっと色が褪せているのに気付き、わざわざ新しいのを出してきてくれて取り替えてくれました。2往復目を乗ろうとチケットを買おうとすると、今度は子供料金の6000ウォンにしてくれたり、ケータイの翻訳機で「ガイドの音声を流したほうがいいですか?」と自分に聞いてくれたりして、従業員さんたちがとても親切にしてくれて、幸せな気持ちで2往復できました。今年(2019年)最初のロープウェイで、しかも海外でこんな魅力的な古いロープウェイに乗れて大満足!また訪れたい場所です。

訪問回数 乗車日 乗車回数
2019年4月10日 2往復