2011年6月1日株式会社福音館書店から発行された24ページの絵本。作者のあんどうとしひこ氏の"あかくん”シリーズの三作目。小さな赤い自動車の視点?から山道をドライブしていく様子が描かれている。途中で遭遇するほかの乗物も「カヌーくん」「トラックくん」「ケーブルカーくん」と仲間意識でクン付けで呼ぶ。
前のページでケーブルカーくんに遭遇したあかくんは、次にロープウェイくんに出会う。作者が本の取材で箱根エリアを訪れているので、描かれているのはフ二テルの箱根ロープウェイである。搬器の配色はホンモノにはこだわってはいない。大涌谷駅と姥子駅間のルートこんな雰囲気である。桃源台駅から箱根園に向かう道のりにも似たような箇所もある。
22ページで山頂に到着。展望台や駐車場、そしてロープウェイの山頂駅が描かれている。ロープウェイは脇役的で、山頂までロープウェイ乗らずに上がってきてしまうので、索道ファンとしては一番ガッカリな行動パターンなのだが、全体的に行楽地を訪れる楽しい雰囲気が伝わってきて、そういうところで目にするロープウェイのワクワク感がよく描かれている。
月間予約絵本「ちいさなかがくのとも」 通巻111号 あかくん やまを はしる 作 あんどうとしひこ 株式会社福音館書店 2011年6月1日発行 定価410円 |