この雑誌は全部ひらがなで書かれているので小学1年生あたりを対象にしていると察する。「りずむ」「しぜん」「しゃかい」「おはなし」とカテゴリーがあり、「しゃかい」で「たこ」「ねんがじょう」、そしてこの「ろーぷうぇい」が紹介されている。
まず一番最初に気になったのが、上の本文の「ぎゅぎゅいん」という表現である。ロープウェイが走行する音を表したのでしょうが、斬新というかユニークというか、作者の感性を感じる。上の写真は蔵王ロープウェイで、中央に青い三角屋根の建物の「とどまつヒュッテ」が見えるので、現在のフ二テルに架け替えられる前の山頂線である。しかし本誌には場所が明記されていない。
下のイラストに、子供に付き添って読むであろう親当てに以下のようなメッセージが書かれている。
「ねらい いろいろな公共施設や交通機関などに興味や感心をもつ。見方・与え方 ロープウェイは、高い山を登ったり、谷や湖を渡るときに、人や荷物を積んで運びますが、もしロープウェイがなかったら、どうする。」などと問いかけて、ロープウェイの役割を子どもたちに考えさせてみましょう。もし、子どもたちの答えがまとはずれのものでしたら、正しいロープウェイの役割を子どもたちに話してあげましょう。」
この監修をしているのが東京索道株式会社の猪谷一郎さんという方で、ちゃんと専門家を呼んで編集をしているところが学研の素晴らしい。イラストは佐藤道子。
よいこのがくしゅう1月号 昭和47年(1972年)1月1日発行 発行所 株式会社学習研究社(学研) 当時 定価140円 |
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