小学館の雑誌「小学一年生」1958年(昭和33年)11月号の「かんさつ」というグラビアページに岐阜金華山ロープウェイが紹介されている。ここの開業は1955年(昭和30年)で、戦後の本格的旅客索道の最初ともいえる路線で、初代搬器が描かれている。絵というよりは、写真に着色したものとイラストを合わせた感じである。実際はこのページのようにロープウェイから岐阜城が見える位置にはない。絵は渡辺恒光、構成は浜 康雅。ほぼ3ページ分ある三つ折りで、右側にロープウェイとケーブルカーの特徴と違いを示すイラストもある。
読み聞かせをする親に「おうちのかたへ」という、岐阜観光索道株式会社の土屋次郎の指導で書かれた説明文がある。以下本文より
「岐阜市金華山公園のロープウェイです。歩いて一時間かかるところを、3分半で山頂についてしまいます。お城は31年に再建された岐阜城、下に見える川はウカイで有名な長良川です。ケーブルカーには、架空式(ロープウエー)と路面式とがありますが、右の絵で、そのちがいを理解させましょう。(土屋)」
小学一年生第14巻第8号 昭和33年10月1日発行 小学館 当時定価110円 |