講談社発行の「乗物画集」は(1)から(7)ぐらいまで発行されている。これはその(5)の中に載っている日光の中禅寺湖ロープウェイを描いた挿絵である。この本には「日本乗物画会会員」であった画家の名前が数名挙げられているが、この絵にサインが見当たらず、どの画家が描いたのか現在は不明である。新幹線、ジェット旅客機、パノラマカー、双胴船、モノレールなど見開き2ページで紹介されえいる中、ロープウェイは1ページだけで残念ではあるが、中禅寺湖ロープウェイを忠実に描いているいい絵である。角の窓が丸くなっている「パノラミックウィンドー」は昭和のデザインの特徴のひとつでもあると言える。
中禅寺湖ロープウェイは1960年に開業して2003年に廃止されました。その廃止まで、昭和レトロ感が漂っていた魅力的なロープウェイで、最後まで同じ搬器で運行していたようですが、途中で塗装デザインが変更されている。
講談社の絵本ゴールド版 乗物画集(5) 1965年(昭和40年) 8月15日発行 当時の価格120円 |