レーマン社(LEHMANN)は1881年からあるドイツの古い玩具メーカーで、1927年からロープウェイのおもちゃを作り始めている。その最初のモデルであるRIGI795が1945年頃まで製造された後、搬器のデザインを一新してRIGI900というセットが発売される。それは1台引きのセットであったが、、搬器を2台にして交走式にしたセットがこのRIGI DUOになります。レーマン社がのちにLGB(LEHMANN-GROSS-BAHN)という社名になった後も、このRIGIシリーズはモデルチェンジをしながら、倒産する2006年頃まで製造し続けられました。
このセットの付属品は搬器が2台、電池で動く滑車、それを留める万力、山頂側の滑車、乗客のフィギア4体、キップとキップを切るハサミ、実際のロープウェイの場所の名前が書いてあるシール、それからボール紙製で自分で組み立てる山麓駅の小屋が付いています。実際は搬器にロープが取り付けられていてすぐに遊べるようになっていますが、自分は外して保管してあります。多分これは1950年代から1960年代初め頃のモノだと思います。RIGI DUOのDUOは搬器が2台のセットの事で、箱に「E」のシールが貼ってありますが、これは滑車が電池で動く電動の意味。(このシリーズには手動式もある。)
このセットはロープウェイのおもちゃの基本的なシステムができあがっていて、他のロープウェイ玩具がこのRIGIをお手本にして商品化したと察することができます。この後、RIGIシリーズは基本形はこのままで、搬器がブリキ製からプラスチック製になり、最新モデルのRIGIⅡにまで発展していきます。